白色パルプモールドトレイによる精密部品の保護パッケージ
滑らかな仕上げで、繊細な部品を包む。
プロジェクト概要
精密機器メーカー様より、外観の美しさと機能性を両立した緩衝トレイのご相談をいただきました。従来のクラフト色ではなく、白色で仕上げた高精細なパルプモールドをご希望でした。
パクトスでは、湿式パルプモールド製法により表面を滑らかに仕上げ、白色ならではの清潔感と高級感を両立したトレイをご提案しました。製品を収める凹部は丸みを帯びた形状とし、部品への負担を軽減しています。
お客様の課題
- 環境配慮型素材でありながら見た目の美しさも重視したい
- 製品への傷や跡がつきにくい滑らかな仕上げにしたい
- 開封時に高級感を感じられるパッケージにしたい
パクトスの提案
表面を滑らかに仕上げる湿式パルプモールド製法を採用し、白色でも均一な質感を実現しました。丸みを帯びた凹部形状により、部品を優しく支えながら振動や衝撃を吸収します。
この設計により、次のような成果につながりました。
- 環境配慮と高級感を両立したパッケージ
- 滑らかな表面による製品保護性能の向上
- 開封体験の質を高めるデザイン性
この事例のポイント
湿式パルプモールドによる滑らかな仕上げ
表面を均一に仕上げる製法により、白色でも高級感のある質感を実現します。
丸みを帯びた保護形状
角のない滑らかな凹部形状で、部品への傷や跡を防ぎます。
精密機器・高級製品全般への応用
電子部品に限らず、外観の美しさが求められる高級製品全般の緩衝パッケージに応用できます。
製法による仕上がりの違い
同じ白色パルプモールドでも、成形時の乾燥方法によって表面・裏面の質感は大きく変わります。ここでは代表的な4つの製法「ウェットプレス」「セミウェット」「セミドライ」「ドライプレス」の違いをご紹介します。
ウェットプレス:最も滑らかで高級感のある仕上げ
湿った状態のまま高圧プレスで成形するウェットプレスは、表面・裏面ともに繊維がきめ細かく圧着され、しっとりと滑らかな質感に仕上がります。ロゴのエンボス加工もくっきりと再現でき、開封時の高級感を重視するブランドに最適です。乾燥に手間がかかるため、4つの製法の中では最もコストが高くなります。

セミウェット:ウェットに近い質感をコストを抑えて
セミウェットは、ウェットプレスとセミドライの中間に位置する製法です。バージンパルプを使用し、ウェットプレスに近い滑らかな表面を実現しながら、乾燥工程を簡略化することでコストを抑えられます。「高級感は欲しいが、ウェットプレスほどの予算はかけられない」というお客様に多くご採用いただいています。

セミドライ:バージンパルプによるそこそこの仕上がり
セミドライの表面はセミウェットとほぼ同等の仕上がりです。写真は裏面で、リサイクル古紙のドライプレスのような繊維の粗さや網目の跡は残らず、バージンパルプならではの比較的均一な質感に仕上がります。リサイクル古紙特有のごつごつした質感は避けたいものの、コストは抑えたいというお客様に適した製法です。

ドライプレス:リサイクル古紙によるナチュラルな質感
ドライプレスは主にリサイクル古紙を原料とし、表面には繊維の凹凸が残るナチュラルでごつごつした質感になります。裏面には成形時の網目(ワイヤーメッシュ)の跡が残るのも特徴です。コストを最優先したい場合や、あえて素材感を活かしたエコなパッケージにしたい場合におすすめです。


製法比較表
| 製法 | 主原料 | 表面の質感 | コスト目安 | おすすめのお客様 |
|---|---|---|---|---|
| ウェットプレス | バージンパルプ | 非常に滑らか(エンボス可) | 高 | 最上級の高級感を求める方 |
| セミウェット | バージンパルプ | ウェットに近い滑らかさ | 中〜高 | 高級感とコストのバランスを重視する方 |
| セミドライ | バージンパルプ | 白くそこそこ滑らか | 中 | ごつごつした質感を避けつつコストも抑えたい方 |
| ドライプレス | リサイクル古紙 | ごつごつしたナチュラルな質感 | 低 | コストとエコ訴求を最優先したい方 |
「リサイクル古紙のごつごつした質感は避けたいけれど、ウェットプレスは予算的に難しい」というお客様には、良いところ取りのセミウェットやセミドライがおすすめです。ご予算や用途に応じて最適な製法をご提案しますので、お気軽にご相談ください。